マクドナルド 新商品/価格据え置きで「アイスコーヒー」リニューアル

日本マクドナルドは5月22日、「プレミアムローストアイスコーヒー」を4年ぶりに大リニューアルする。販売価格は、S税込120円~、M180円~、L250円~。16日、都内で新「プレミアムローストアイスコーヒー」発表会を開催した。

<プレミアムローストアイスコーヒー>

マーケティング本部の亀井理華ナショナルマーケティング部部長は、「アイスコーヒーは主力商品の一つのため、戦略的に価格は据え置いた。2023年から『本気カフェ宣言』を掲げて、マクドナルドでのカフェ体験をもっと気軽に楽しんでもらう施策を進めてきた。外食市場全体では、アイスコーヒーの販売構成比は24%程度だが、マクドナルドでは33%となっており、マクドナルドでアイスコーヒーを楽しむ方は多い。一般的にホットコーヒーの方がアイスコーヒーよりも売れているが、6月、7月、8月、9月は、アイスコーヒーが好まれるため、このタイミングで商品をリニューアルした」と商品リニューアルの狙いを説明した。

<亀井部長>

2023年のコーヒー類の販売数量を見ると、外食産業全体での販売構成比は、ホットコーヒー53%、アイスコーヒー24%、ラテ類23%。一方で、マクドナルドのPOSデータでは、ホットコーヒー41%、アイスコーヒー33%、ラテ類26%となっている。

<外食市場におけるコーヒーのホットとアイスの構成比>

また、2021年から2023年まで月別にホットコーヒーとアイスコーヒーの販売構成比をみると、6月と9月にホットコーヒーとアイスコーヒーの販売構成比が、ほぼ50%ずつとなる。一方で、7月、8月は、アイスコーヒーの販売構成比が50%を超えている。

<吉田マネージャー>

マーケティング本部メニューマネジメント部の吉田真子マネージャーは、「以前から、プレミアムローストアイスコーヒーのこだわりとして、アイスコーヒー専用の豆レシピ、約4分30秒かけて1滴ずつ丁寧に入れるじっくりドリップ、氷の上に直接入れたてのコーヒーを注ぎ、急速に冷やしてアイスコーヒーを作る急冷式フラッシュブリュー製法がある。リニューアルでは、まず、アイスコーヒーを、氷に負けない深いコクを感じられる味わいにするため、厳選した数種類の豆を、それぞれの良さを引き出せるように焙煎度を変えてブレンドした。さらに、豆の良さを最大限に引き出すように、抽出時に蒸らし工程を追加した」とリニューアル概要を解説した。

<リニューアルのポイント>

また、今回のリニューアルにあたり、マクドナルドを象徴する商品の一つである「ビックマック」との食べ合わせの良さを重視。最終選考に残った商品を、社内外のプロジェクトメンバーがビックマックと一緒に飲み比べ、相性の良さを確認して、販売商品を決定した。そのため、商品発表会では、プレミアムローストアイスコーヒーとともにビックマックが試食として提供された。

<ビックマックとの相性を重視>

発表会では、自分で豆を挽いて、毎朝コーヒーを飲む生活を何十年と続けているという、お笑いタレントの千原ジュニア氏が登壇し、トークセッションを実施した。ビックマックとともに、アイスコーヒーを試飲した千原ジュニア氏は、「本物だ。美味しい。マジでプレミアムなロースト感がある」とコメントした。また、商品リニューアルにかけた、大喜利も披露した。

<大喜利に答えた千原ジュニア氏>

亀井部長は、「お昼を食べに行く時は、マクドナルドは選択肢の一つになっているが、街の中でマクドナルドを見た時に、『ちょっと、コーヒーを飲んでいこう』とは、まだなっていない。もっと気軽にカフェのように使われるマクドナルドにしたい。プレミアムローストアイスコーヒーは、ビックマックだけでなく、もちろん、甘いスイーツとの相性も良いので、多くの人に楽しんでもらいたい」とコメントしている。

<プレミアムローストアイスコーヒー発表会>

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