黄金色の裸麦、収穫最盛期 有数の産地・松前

松前町で最盛期を迎えている裸麦の収穫=16日午前、同町北川原

 37年連続で生産量日本一を誇る愛媛県産裸麦の収穫が有数の産地、松前町で最盛期を迎えている。5日ごろから県内でいち早く始まり、今月末まで続く見込み。今後、収穫は東温市と最大産地の西条市に移り、6月ごろまで行われる。

 黄金色の畑が一面に広がる同町北川原では16日、13ヘクタールを管理する大川泰範さん(55)がコンバインで穂を刈り取った。大川さんは「収量は天候に左右されるので、次の雨までに収穫を終えたい」と作業を急いでいた。

 JA全農えひめ(松山市)によると、県産の主力品種は収量が多い「ハルヒメボシ」。2024年産は種をまいた昨年10月後半以降は天候に恵まれ順調に育っていたが、今年に入り降雨や気温の高い日が続いたため、収量は昨年並みかやや少なめの約4千トンを見込む。

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