“浪花のモーツァルト”作曲家のキダ・タローさん(93)死去 インタビューで振り返るユーモラスな人柄

2024年5月14日、“浪花のモーツァルト”として親しまれた作曲家でタレントのキダ・タローさんが亡くなりました。93歳でした。

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自称5000曲を手がけた“浪花のモーツァルト”

1930年、兵庫県宝塚市で5男1女の末っ子として誕生したキダさん。20代の頃はピアニストとして活動し、その後本格的に作曲の道へ。

「プロポーズ大作戦」などのテレビ番組のテーマソングや、「出前一丁」「アサヒペン」のCMソングなど、誰でも口ずさめるおなじみのメロディーを作曲しました。

また、そのユーモラスなキャラクターがお茶の間の人気を集め、タレントとしても活躍。
「これまでに手がけた曲は自称5000曲」と語る場面も。

『めざましテレビ』のインタビューで振り返るユーモラスな人柄

2010年12月、そんなキダさんに『めざましテレビ』がインタビュー。
グランドピアノを前に作曲のコツを伺うと、関西出身のキダさんならではの視点が…

ーー作曲のコツはありますか?
キダさん:
歌詞というのは主に標準語で書かれております。ですから、標準語のイントネーション・アクセントで(曲を)書かせていただきます。
『♪2時のワイドショー』に関しても、「♪2時」の標準語のイントネーションは下がります。
このアクセント通りにメロディーを作れば、作曲できるんです。

ーー曲作りは 早いですか?
キダさん:
イヤ 全然!
締め切りがあったら、その間はずっとお酒を飲んで、締め切りの前の日になって「えらいこっちゃ!」と思ってやるんです。はい。

気さくな語り口と、チャーミングな笑顔で多くの人に親しまれたキダさん。

葬儀・告別式はすでに近親者のみで執り行われたということです。

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