『ジョジョ』荒木飛呂彦のパブリックアート、大阪駅の新駅ビルに設置

漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作者・荒木飛呂彦さんが、大阪駅西側地区アートプロジェクト(仮称)に参加することが発表された。

かつて大阪駅のシンボルとなっていた「噴水小僧」をテーマに、自身初挑戦となるパブリックアートを制作。完成した作品は、7月31日(水)に開業する、大阪駅の新駅ビル・イノゲート大阪に設置される。

大阪駅の西側をアートで染めるプロジェクト

大阪駅西側地区アートプロジェクト(仮称)は、複数のクリエーターがパブリックアートを制作するプロジェクト。

大阪駅の西側エリアに多様なアート作品を展示し、大阪駅を訪れる多くの人々に日常的なアート体験の場を提供。大阪の文化やビジネスの発展、イノベーションの創出に繋げることを目指している。

大ヒット漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木飛呂彦

荒木飛呂彦さんは、宮城県仙台市生まれの漫画家。1980年に集英社主催の第20回手塚賞にて、『武装ポーカー』で準入選受賞を果たした。

1986年に『週刊少年ジャンプ』にて連載がスタートした『ジョジョの奇妙な冒険』は、読者から絶大な支持を獲得。2023年2月より『ウルトラジャンプ』にて、シリーズ第9部となる『The JOJOLands』を連載している。

そんな荒木飛呂彦さんが本プロジェクトにおいて手がける作品は、大阪駅2代目駅舎の時代から103年にわたり展示されていた、かつてのシンボル「噴水小僧」をテーマとしている(現在は京都鉄道博物館にて保管)。

この「噴水小僧」をテーマとした作品は、大阪駅の持つ歴史・伝統を象徴するものになる。

そのため、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ作品で、歴史を受け継ぎながら生き抜く主人公たちを描いてきた、荒木飛呂彦さんこそ相応しいとして制作が依頼された。

荒木飛呂彦へのインタビューが公開

──今回のプロジェクトへ参加した理由を教えて下さい。

荒木飛呂彦さん かつての大阪駅のシンボルで、今は京都鉄道博物館に保管されている噴水小僧が復活するということで、倉庫の奥にあったものがまた日の目を見るというのはロマンがあって良いんじゃないかと思い、お引き受けしました。

──「噴水小僧」のデザインに込めた想いを教えて下さい。

荒木飛呂彦さん 噴水って水じゃないですか。水って循環している。⾬が降って、川に流れて、海に⾏って、蒸発して戻ってきて、という風にぐるぐる回っているものなので、そうした水の循環をデザインに取り入れようと思いました。

──今回のプロジェクトで大阪と荒木飛呂彦氏との間により一層強い縁が出来ましたが、もし大阪を舞台に物語を描くならどのような物語で、どんなキャラクターを登場させたいですか。

荒木飛呂彦さん やっぱり⾷べ物じゃないですかね。「ジョジョの奇妙な冒険」にトニオ・トラサルディーというキャラクターがいますけど、ああいうスタンドとかキャラクターがいいですよね。
グルメ対決だったり、グルメの戦いで何かするっていうのはいいかもしれません。

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