「あぜみち」青果物の予約販売開始へ 27日から、店頭受け取りサービスも HPリニューアルで情報集約

青果物の予約販売や通販商品の店頭受け取りなどを始める「あぜみち」の店舗=宇都宮市

 農産直売所「あぜみち」を展開するグリーンデイズ(宇都宮市上戸祭町、林書緯(りんすうえい)社長)は、27日から青果物の予約販売やオンライショップで販売する商品などの店頭受け取りサービスを始める。ホームページ(HP)をリニューアルし、さまざまな交流サイト(SNS)で個別に発信していたイベントなどの最新情報も集約して発信する。

 あぜみちは生産者から預かった青果物を委託販売しているが、人気商品などは昼過ぎに完売することが多く、仕事などで午前中に来店できない顧客から「なかなか購入できない」との声があった。

 贈答用などの高級商品を店頭に出したい生産者にとっても、売れ残ってロスになるリスクを嫌って二の足を踏むケースもあったという。

 リニューアルするHPでは購入予約を受け付ける仕組みを設け、閉店前に店舗に寄れば商品を受け取れるようにする。予約販売にすることで売れ残るリスクがなくなり、生産者も確実に収益を上げられるようにする。

 同社は2022年、県外消費者向けのオンラインショップ「フレフレ」を開設し、農畜産物や花き、きのこ、加工食品などを生産者から直送している。県内の消費者が購入する場合でも宅配料がかかっていたが、店舗で受け取る場合は配送料を負担せずに済むようになる。

 これまでの情報発信はSNSを多用していたが、新たなHPでは情報更新が容易になるため、社員が最新情報を集約して積極的に発信する。同社が強みとする生産者や商品の情報開示も、さらに深掘りして提供する。

 マーケット開発課の及川拓人(おいかわたくと)課長は「今後もデジタルトランスフォーメーションを推進し、社会貢献活動など企業価値向上に資する情報発信に力を入れていく」と話している。

青果物の予約販売や通販商品の店頭受け取りなどを始める「あぜみち」の店舗=宇都宮市
青果物の予約販売や通販商品の店頭受け取りなどを始める「あぜみち」の店舗=宇都宮市
青果物の予約販売や通販商品の店頭受け取りなどを始める「あぜみち」の店舗=宇都宮市

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