タイの韓国人ドラム缶殺人事件…詳細が徐々に明らかに=韓国

タイのパタヤで起きた韓国人ドラム缶殺人事件の輪郭が徐々に明らかになっている。現地メディアなどを総合すると、韓国人の容疑者らが被害者の財産を狙い、睡眠薬を飲ませ連れ去ったと伝えられた。この過程で殴り合いがあり、被害者はその時に死亡したと推定されるという。

16日タイの現地メディアなどを総合すると、タイ警察は15日に今回の事件と関連した会見を開いた。タイ警察によると、タイ警察はバンコクの刑事裁判所に証拠を提出し韓国人の容疑者3人に対する逮捕令状を発布した。

タイ警察によると、容疑者らは犯行前から知り合いだったという。被害者は容疑者らに財産が多いことを見せ、2日午後にバンコクRCAのクラブで会う約束をしたという。被害者は午後8時ごろホテルを出発し、容疑者らは午後10時ごろクラブに向かうため居住地を出発した。

容疑者らは被害者を連れ去るため睡眠薬を飲ませたという事実を認めたという。被害者を誘い車に乗せた容疑者らはクラブからパタヤに移動した。この過程で被害者が意識を取り戻し、車内で殴り合いが起きたと推定される。

容疑者らは強盗を目的に携帯電話のパスワードを教えるよう被害者に強要した。しかし被害者は教えず、この過程で暴行があったという。予備解剖の結果、被害者の左右2、3番目の肋骨(ろっこつ)などが折れ、呼吸不全により死亡したものと推定される。容疑者らが被害者を拳で殴り、膝で上腹部などを蹴るなどの激しい暴行があったことが推測される。被害者の口座からは170万ウォン(約19万円)と200万ウォン(約22万円)が別の口座に送金されていたことが確認された。

その後、容疑者らは民泊から大きなかばんを持ち出して遺体を入れ、遺体を遺棄するため4日午後9時ごろ、ドラム缶やロープ、はさみまで購入したという。はさみは被害者の指を切断するために使われたとみられる。警察は、「(被害者が)死亡した後に遺体を損壊したとみられる」と伝えた。

タイ警察は容疑者らが事前に犯行を共謀したと推定している。容疑者らは1~3日にバンコクのロムクラオ地域に部屋を借り、遺体を遺棄したマプラチャン貯水池付近に民泊を探すため3~10日まで連絡を取り合っていたという。

一方、容疑者3人のうち2人は検挙された。A容疑者(26)はチョンブク(全北)の居住地で、共犯のB容疑者(27)はカンボジアで検挙され、韓国へ送還される予定だ。タイ警察によると、ミャンマーなどの近隣国に逃亡した残りの共犯1人は妻に対し「自首する」と話したという。警察は残りの容疑者も追跡している。

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