「残留するか? 話す時間がなかった」鎌田大地の去就問題にラツィオ会長が言及。地元記者は「まだ移籍も検討」

監督交代で状況が好転し、鎌田大地がラツィオとの契約を延長する可能性は高まったと見られている。だが、クラブのトップと話すには至っていないという。

現行契約は今季いっぱいまでの1年だが、鎌田が行使できる延長オプションがついている。行使の場合は3年延長と言われているが、一部では鎌田がクラブに延長期間を1年だけにとどめるよう要望したとも報じられている。

マウリツィオ・サッリ前監督の下で出場機会に恵まれず、退団確実とも言われていた鎌田だが、イゴール・トゥドール監督が就任して立場が一変。チームの中心として存在感を高め、指揮官から絶賛されるほどとなった。そのため、去就に関する決断が注目されているところだ。

そんななか、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長が5月15日、鎌田の今後に言及した。地元紙『Il Messaggero』によると、「残留するか? 話していないんだ」と述べている。

「それについて話す時間がなかった。今はシーズンを終えることを考えよう。それから延長や新たな補強を考えていく。あと2試合に集中だ」

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一部ではラツィオが15日までの回答を求めたとも報じられていた。だが、鎌田はまだ決断していないようだ。同紙のアルベルト・アッバーテ記者は、『Radiosei』で「カマダはまだ決めていない」と報じている。

「彼はさらに数日の時間をかけることにした。5月31日までには選ぶだろう。まだ明確な考えがなく、ほかに行くアイデアをまだ検討している」

鎌田には複数のオファーが届いているとも噂されている。そのひとつとして名前があがっているのは、フランクフルト時代に薫陶を受けたオリバー・グラスナー率いるクリスタル・パレスだ。

イングランドに挑戦して恩師と再会するのか、良好な関係を築き始めたトゥードルとラツィオで続けるのか、それとも別の選択肢をとるのか。鎌田の次のステップから目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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