終盤復調でチェルシーに流れるポジティブな空気、ベーリー会長も「本当に若くエキサイティングなチームがある」

トッド・ベーリー会長はチームの成長に手応え[写真:Getty Images]

チェルシーの会長であるトッド・ベーリー氏が、マウリシオ・ポチェッティーノ監督やチームへの信頼を語った。イギリス『イブニング・スタンダード』が伝えている。

2022年夏にトッド・ベーリー氏がオーナーになって以来、選手の移籍に10億ポンド(約1909億3500万円)以上を支払っているチェルシー。しかし、新体制下で臨んだ昨シーズンは相次ぐ指揮官交代もあってプレミアリーグを12位で終えるなど低迷し、ポチェッティーノ監督を招へいした今シーズンも開幕から苦戦が続いていた。

しかし、苦戦の一因ともなっていた大量のケガ人が徐々に戻ってきた終盤にかけては復調。現在はプレミアリーグ4連勝で6位にまで浮上しており、ヨーロッパリーグ(EL)出場権に手の届くところまできている。

ベーリー氏はこうしたチームに対して、手応えを感じているようだ。ドーハで開催されたカタール経済フォーラムにて、同氏は忍耐の必要性を説きつつチームは順調に進歩していると強調している。

「一番大事なのは、忍耐強くあるべきということだ。何かを構築する際はそれがすぐ完成することを期待するかもしれない。だが、現実として本当に良いものを作るには少し時間がかかるものだ。我々としても、忍耐は常に考えられていた」

「本当に若くエキサイティングなチームがあり、これからも長く一緒にいられると考えている。長期にわたって支配的なところを見てみれば、チーム、フロント、コーチングスタッフが本当に安定しているものだ」

「だから、基礎を築き、チームの安定から始め、平均よりも長い契約を結んだ若いチームを持てたのは良いスタートだと思う。そして、ヨーロッパのフットボールの現実として、7年契約は実際には5年契約と同じだ。その契約を最終年で満了することは決してないだろう。延長も含め、選手とクラブにとって何が最善かを判断することになる」

「2013年に(MLBの)ドジャースを買収したとき、我々は15勝25敗からのスタートだった。だが、我々の計画は正しいと信じていたからこそ、それに固執し続けたんだ。そして、チェルシーでも同じような経験をしている」

「周囲の雑音には一切耳を貸さず、計画に忠実であり続けるという決意を持たなければならない。そしてボクシングデー以来、我々はプレミアリーグで4番目に優れたチームだ。そして今の状況は、どんどん良くなっていると思う」

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