民家で火事、焼け跡から1人の遺体発見 強風にあおられ延焼…海から長いホースで水を汲み上げたため消火活動が難航

16日午後、島根県大田市の民家から火が出て住宅など3棟が焼けたほか、焼け跡から1人の遺体が見つかりました。
火事の後、火元の家に住む高齢男性と連絡が取れなくなっていて、遺体はこの男性の可能性があると見られています。

16日午後0時15分頃、大田市仁摩町馬路の民家から火が出ていると近所の人から110番通報がありました。

現場は住宅が建ち並ぶ海沿いの狭い谷の奥辺りで、強い風にあおられたことに加え、海から長いホースで水を汲み上げたため消火活動は難航。
火元の家が全焼したほか、隣接する空き家2棟を焼いて3時間45分後に消し止められました。

火元の家に1人で住んでいた70代の男性と連絡が取れなくなっていましたが、焼け跡から性別不明の1人の遺体が見つかりました。

16日は日本海の上空に冷たい空気の塊「寒冷渦」を伴った低気圧が出来たことなどから、広い範囲で大気の状態が非常に不安定となり、島根県内は荒れた天気となっていて、出火当時も大田市では強風注意報が発表されていました。

警察が遺体の身元確認と共に、今後、消防と協力して火事の原因を調べることにしています。

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