サンフレッチェ広島 光と音 新スタジアムで初のナイトゲーム 鹿島戦は2万5000人の超満員

明治安田J1リーグ第14節(15日)。2か月勝ちから遠ざかり、暫定8位のサンフレッチェ広島は、3位のアントラーズとの対戦。エディオンピースウイング広島では平日初めてのナイトゲームが行われました。

石田充 アナウンサー
「平日ながら30年ぶりにチケットが完売となりました。前節、初黒星のサンフレッチェは 大橋祐紀・川村拓夢 がけがから復帰。6試合ぶりの勝利をめざします」

2万5000人を超えるサポーターが詰めかけた3位・鹿島との試合には日本代表・森保一 監督も視察に訪れました。

主力の復帰で、サンフレらしい堅い守りからリズムを作り、得点を奪いたいところですが、前半15分までにコーナーキックとペナルティキックで失点し、前節同様、早い段階から追いかける展開となります。

その後、主導権を握り始めたサンフレッチェは前半28分、左サイド・越道草太 のクロスを 満田誠 が落として 加藤陸次樹 。狙いすました右足でしたが、わずかにポストの右にはずれ、2点のビハインドで前半を終えます。

迎えたハーフタイム。エディオンピースウイング初のナイトゲームでお披露目となったのが「光と音のショー」です。大型画面に映し出されたDJサンチェがおなじみみの応援歌を流すと、それに合わせてサポーターが紫のペンライトを振ります。

ピースウイングだからこそできる新たな演出の盛り上がりは、スタジアムの周辺にも熱気として伝わりました。

そのハーフタイムの演出直後にピッチに入ったのが、マルコス・ジュニオール 。後半20分、そのマルコスがこの位置でパスカット。そのまま右足を振り抜きました。「トラップからいいシュートが打てた」とエディオンピースウイングでの初ゴール。

そして、大好きなドラゴンボールのパフォーマンス。負けていたので怒りがこもっていたという “かめはめ波” を披露しました。

その後は森保監督の前で日の丸定着へアピールしたいキーパーの 大迫敬介 が至近距離からの1対1を防ぐと、強烈なミドルには横っ飛び。ファインセーブを連発します。

4試合ぶりのスタメン復帰の川村は、得意の左足でゴールを狙いますが、鹿島のブロックに合います。

最後まで攻めるも満員のサポーターに勝利を届けることはできず、ホームで2連敗となりました。(広島 1ー3 鹿島)

サンフレッチェ広島 マルコス・ジュニオール 選手
「初のナイトゲームはライトアップがきれいだったが、残念ならがら負けてしまった。サポーターには平日でも変わらずたくさん応援してくれたので、みんなでまた自信をつけて次の試合に臨みたい」

日本代表 森保一 監督
「きょうもスタジアム効果が非常に表れている。新スタジアムならではの臨場感と盛り上がりの中、ピッチ上の選手とサポーターが一体となってエキサイティングな空間での戦いができていたかなと思っています。平日にチケットが完売するというくらい、Jリーグの魅力、そして地域の宝としてクラブを応援してくださる方々が多くなった証だと思いますので本当にうれしく思います。日本対シリアということで国際試合(来月)をここピースウイングで行わせてもらうという部分で、世界からここ広島に、ピースウイングに来てもらえる方々に、近くにある平和記念公園等々で平和について考えてもらえることができると思いますので、広島・長崎と長く生活をさせてもらった1人として平和について考えてもらえる機会にサッカーを使っていただければということを考えています」

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青山高治 キャスター
森保監督は、いろんなねサンフレッチェの歴史を見てきた人なので感慨深いものがあるでしょうね。

コメンテーター 吉宗五十鈴 さん(「雪月風花」店主)
15日のゲームは友だちがSNSで発信されていたので見ましたけれど、都会的ですね。

青山高治 キャスター
都会的…

吉宗五十鈴 さん
都会やーと思って。これからコンサートとかもできるかもしれないんですかね。

青山高治 キャスター
けっこう、派手に大きな音・光を使ってできるんだなって感じはありました。

中根夕希 キャスター
初のナイトゲームということでした。試合ももちろんなんですけど、そのほかにも楽しめる要素があると、サッカーのファンだけじゃない、新しいファンも増えていく要素になるのかなとも思いました。

青山高治 キャスター
こういった初のナイトゲームで注目を浴びているからこその30年ぶりの平日のチケット完売だったんでしょうね。

中根夕希 キャスター
そうですね。あと、日本代表戦があるのも楽しみです。

青山高治 キャスター
生でこのハーフタイムを見たいという、みなさんも多いんではないでしょうか。

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