ギャンブル依存症の回復施設「グレイス・ロード岩手サポートセンター」が今月、矢巾町藤沢に開所した。運営するのは、山梨県内で10年前から当事者を支える花巻市出身の佐々木広さん(55)。自身の薬物依存の経験も踏まえて、賭け事にのめり込んだ原因を日々見つめ直す場を設け、「完治のない病」と向き合う人の社会復帰を後押しする。
施設には全国から集まった20~40代の男性16人が、「くま」や「たく」などの仮名で呼び合う。13カ月の入寮期間中、1日1~3回、自らの体験を語り合う「グループミーティング」で依存症となった背景を探っている。