ギャンブル依存症の回復施設が矢巾にオープン

5月に開所したグレイス・ロード岩手サポートセンター。ギャンブル依存症からの回復を後押しする元警察官の菅原和弘さん(左から2人目)と管理者の田村仁さん(同3人目)=矢巾町藤沢

 ギャンブル依存症の回復施設「グレイス・ロード岩手サポートセンター」が今月、矢巾町藤沢に開所した。運営するのは、山梨県内で10年前から当事者を支える花巻市出身の佐々木広さん(55)。自身の薬物依存の経験も踏まえて、賭け事にのめり込んだ原因を日々見つめ直す場を設け、「完治のない病」と向き合う人の社会復帰を後押しする。

 施設には全国から集まった20~40代の男性16人が、「くま」や「たく」などの仮名で呼び合う。13カ月の入寮期間中、1日1~3回、自らの体験を語り合う「グループミーティング」で依存症となった背景を探っている。

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