宮田笙子が3連覇&初のパリ切符に王手、女子予選で首位発進 3大会連続五輪目指す杉原愛子は5位【体操NHK杯】

段違い平行棒の演技をする宮田笙子(撮影・中村太一)

◆体操 NHK杯(16日、群馬・高崎アリーナ)

7月に開幕するパリ五輪の代表最終選考会を兼ねて女子の予選が行われ、3連覇と初代表を狙う宮田笙子(順大)が162・863点で首位発進。宮田は数日前に痛めた左内転筋に不安を抱えながらの出場。床運動の終盤に着地を失敗して転倒して、思わず座り込むシーンもあったが、全体に安定した演技を見せ悲願のパリ切符に王手をかけた。

2位は4月の全日本選手権2位の岸里奈(戸田市SC)、3位は岡村真(相好ク)、4位は中村遥香(なんばク)、5位には3大会連続出場が懸かる全日本5位の杉原愛子(TRyAS)が入った。

体操のパリ五輪代表選考は男女ともに5人。女子は4月の全日本選手権の得点を持ち点に争われるNHK杯の上位4人と、チーム貢献度で1人が代表に決まる。チーム貢献度は種目別で強いスペシャリストが有利となり、個人総合で選出された選手とチームを組んだ場合に、団体総合の得点が最も高くなる選手を選ぶ。

男子は昨年の世界選手権で個人総合2連覇の橋本が既に決定済みで、NHK杯で上位2人を選出。残り2人はチーム貢献度で決まる。男子の1人はNHK杯10位以内が条件となる。

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