「どんどん浄化されていく」広瀬アリスも激怒した「インプレゾンビ」続々改心…新たな「国際交流のかたち」に歓喜あふれる

「インプレゾンビ」に激昂した広瀬アリス

このところ、Xで、「インプレゾンビ」なる言葉が話題になっている。2023年8月、Xが閲覧数(インプレッション)に応じて広告収益をユーザーに分配し始めたことをきっかけに、閲覧数稼ぎを目的とした無意味な投稿を繰り返す者が急増しているのだ。

バズっている投稿に群がり、それらをコピペしたり、無関係な返信をしたりすることから「インプレゾンビ」と呼ばれている。

「2024年1月1日、能登半島地震が発生した直後、『ニセの救助要請』が拡散されたことで、インプレッション目的の投稿に批判が殺到しました。

当時、広瀬アリスさんがXで、《「こんな時にデマ流すヤツ、ヤツって扱いで良いよね? 人としてちゃんと軽蔑するから しっっかりブロックする。以上》と投稿したことで大きな話題となったのです。

その後も、『英国のチャールズ国王が亡くなった』『富士山が噴火した』といったニセ情報の投稿が蔓延しました」(週刊誌記者)

そうしたなか、NHKが《SNSで横行 “インプレゾンビ” の正体は?投稿者に直撃すると…》との記事を配信。投稿者はパキスタンのカラチに住んでおり、能登地震をきっかけに日本語での投稿を始めたという。

記事によれば、この男性はあまり意味もわからないまま、日本語で投稿を繰り返した。内容は「ここでは毎日が新しい物語です」「日本はとても良い国です」などで、能登地震が起きてから1週間で稼いだインプレッションは200万にのぼったという。これが収益につながるのは言うまでもない。

「世界的に見て、日本はXの利用者が多く、『日本語での投稿は稼げる』という認識が広まり、世界中でインプレゾンビが生まれたようです。

しかし、NHKの取材に対し、先の男性は『苦しんでいる人たちを利用して利益を得て罪悪感を覚えた。私自身『ゾンビ』の1人だった」などと反省しています。

同時に、報道を受け、インプレゾンビに対して『もっと有意義な投稿で稼げ』と諭す人が現われ、それに従って “改心” する例も出てきたのです」(同)

たとえば、外国語を話すイベント「シャラッド京都」を主宰するXユーザーの@masayasan201911氏は、5月13日、海外のインプレゾンビに対し、《カタコトでもいいので日本語でしゃべりながら地元の料理や音楽をカメラで撮ったもの、自分の日本語学習進捗をXにアップロードしインプレを稼ぐのです》と提案。

このポストは8400万回近いインプレッションを記録し、実際に指摘に応じて、日本語で自国の紹介をする投稿が続々と寄せられるようになった。

《日本人の皆さん、これは「イタリアンドーサ」というインドの伝統料理ですが、日本でも食べることができるのでしょうか?主に南インドで食べられています》

《日本人はローストコーンとココナッツがナイジェリアの珍味であることを知らないと思います》

《エトールはガーナ南部で人気の料理で、プランテンまたはヤムイモを茹でて潰し、パーム油と混ぜて調理します。飾りには落花生(ピーナッツ)と卵が使われます》

「料理の紹介が多いですが、《西アフリカ最大の図書館は、ナイジェリアのクワラ州立大学にあります》など文化や風景の投稿も見られます。まさに『新しい国際交流のかたち』が生まれたわけで、こうしたポストを見た多くの日本人が歓喜や感動の声を寄せています」(同)

《すげえなぁ。インプレゾンビに語りかけて、「日本人宛に海外飯の画像を日本語付きで流した方がインプレ稼げる」って教育してどんどん荒ぶるゾンビが浄化されていく》

《インプレゾンビが日本語を使って自発的にポストすると、リプ欄が浄化されるだけでなく
・各国で日本語が「稼げる言語」になる
→日本語話者が増える
このメリットは計り知れない》

いずれのポストも数百万超えのインプレッションを記録。今後も世界中から日本語の投稿が集まれば、異文化交流がさらに進むことは間違いない。

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