小樽市では15日にウニ漁が解禁され、16日の朝、卸売市場で初セリが行われました。小樽漁協によりますと今年はバフンウニの水揚げが去年の半分以下となっていて価格が2割から3割上がっているということです。
仲買人)
「(100gで)8000円とかもあるし、6000円もある。高級店、ホテルとかに小樽はネームバリューがあるので需要がある。(バフンウニは)きょう(16日)は全然少ないですね」。
漁港でウニの殻をむいていた漁師の成田さん。16日、今シーズン初めてウニ漁に出ましたが…
漁師 成田学さん)
「バフンいないわ。去年の猛暑でことごとく死んだんじゃないか」。
小樽漁協によりますとバフンウニの不漁の原因は海水温の上昇だとみられています。
前田愛奈記者)
「ありました。ウニ。けさ(16日あさ)セリ落とされた小樽産のウニが1番目立つところに並んでいます」。
こちらの鮮魚店では16日にセリ落としたムラサキウニが1パック3780円、バフンウニは7560円で売られていました。
武田鮮魚店 武田哲幸代表)
「原価で売ったって無理でしょう」。
(Q:利益出ない?)
武田鮮魚店 武田哲幸代表)
「ない。マイナス。俺もこれを頑張って売ろうとは思っていないから。やっぱり今日は、始まりましたよと」。
外国人観光客にも人気の小樽産ウニ。円安の中、香港から来た観光客は…
香港からの観光客)
「ウニ、ベリーグッド。ウニを食べるなら小樽のほうが香港よりも安い」。
小樽運河の近くにあるウニ専門店では小樽産ウニの食べ比べ丼の販売を始めました。ひとつのどんぶりでバフンウニとムラサキウニが生と炙りの両方楽しめ、値段は8800円。贅沢な1杯となっています。
前田愛奈記者)
「うーん。甘くて味が濃いですね。4種類あるのでどんどん食べられちゃう」。
静岡からの観光)
「最高です。これを食べに来たので北海道まで。たまには贅沢しないと。後悔はないです」。
世壱屋 柏木大夢常務取締役)
「結構値段はギリギリにはなるんですけど、(小樽産は)札幌などの市場でもあまり出るわけじゃないので、ぜひこの機会に皆さん食べていただきたいですね」。
小樽のウニ漁は8月いっぱいまで続くということです。