待望“りそなコエドテラス”リニューアルオープン、レストランなど入る 埼玉の食品集めたショップで客ら買い物 シェアキッチンやバーも

式典で記念撮影する関係者=15日、川越市幸町のりそなコエドテラス

 国の登録有形文化財で埼玉県川越市幸町の埼玉りそな銀行旧川越支店が15日、埼玉のブランドづくりを推進し、産業の創出や育成を支援する拠点施設「りそなコエドテラス」としてリニューアルオープンした。

 洋風建築の建物は、東京駅前に整備された丸の内赤れんが街を造った建築家保岡勝也が設計し、同銀行の前身の一つである第八十五銀行本店として1918(大正7)年に完成。その後増築した部分を含む建物全体を、昨年から約1年4カ月かけて改修した。

 式典で埼玉りそな銀行の福岡聡社長は、「本日は146年前に県内初の国立銀行として、第八十五国立銀行の設立が認可された日。埼玉全体の魅力を、ここから全国に発信していきたい」とあいさつ。来賓の大野元裕知事は「この地で長い間愛された建築物が、新しい形でさらに川越を元気にしていく起爆剤になる」と期待し、川越市の川合善明市長は「市も連携を図りながら、地域経済の振興と発展に向けた取り組みを進めていきたい」と祝辞を述べた。

 施設にはシェアキッチンやインキュベーション・コワーキングスペース、レストラン、バーなどが入っている。一般の入場が始まると、客は食品関係の県内物産を集めたチャレンジショップで買い物を楽しんだ。

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