パナソニックの「Bistro」新スチームオーブンレンジを体験。冷凍/冷蔵/常温を混在調理可能な秘密は?

パナソニックBistro「NE-UBS10C」

パナソニックは、調理家電「Bistro(ビストロ)」シリーズのスチームオーブンレンジ新モデル「NE-UBS10C」の発売を前に、プレス向けの体験会を開催。特長を解説した。

ビストロシリーズは、パナソニックが2009年から展開している調理家電。オーブンレンジからスタートし、ホームベーカリーやオートクッカー、炊飯器などラインナップを拡充しており、シリーズとしての累計出荷台数は354万台を記録しているという。

「NE-UBS10C」は容量30Lのスチームオーブンレンジで、ブラックとオフホワイトの2色をカラーバリエーションとして用意。オープン価格だが税込16万円前後での実売が予想される。なお、一部機能を省くなどした兄弟機「NE-BS9C」(12万円前後)と「NE-BS8C」(9万円前後)もラインナップしている。

ビストロの大きな特長が、裏返さずに両面を焼き上げられる付属のヒートグリル皿や、耐熱ボウルでの調理が行えること。冷凍・冷蔵・常温の食材が混在した状態でも調理できる「おまかせグリル」機能を搭載した。両面グリルとスチームを組み合わせることで、冷凍も冷蔵も、焦げやすいタレ漬けも調理可能にしたのだという。

例えばお弁当用に冷凍の鮭とからあげ、常温のウインナー、野菜を混在させて一度に調理可能

冷凍食材と市販の調味料をボウルに混ぜるだけの「凍ったままワンボウル」調理にも対応。高精細な64眼スピードセンサーによる高速センシングで食材温度を判定するとともに、食材の分量や冷凍割合にあわせて加熱を最適化するとのこと。

実際に記者も、冷凍や常温の食材が混在した状態からビストロで調理したものを試食したが、食材による温めムラも発生しておらず、しっかりと美味しい状態に仕上がっていた。

Bistroで調理されたものを試食

スマートフォンアプリ「Kitchen Poket」との連携も進化。食材をスマホカメラで撮影すると、その量を1%単位で計測できるようになった。また、冷凍なのかなど食材の種類や状態にユーザーがチェックを入れると、食材の量、種類、状態といった情報を総合的に判断して最適な加熱具合を算出する。

アプリの進化と加熱方法の進化で使い勝手がさらに向上したと説明

同アプリでは、 “伝説の家政婦” とも呼ばれるタサン志麻さんが監修したレシピも利用可能。UIをリニューアルするなど、従来より使い勝手の向上も図っている。

スマホカメラで食材を撮影すると量など自動判定して最適な加熱具合に調整してくれる

同社では体験において、共働き世代の増加などの社会背景を受けて「8割近くの人が料理づくりを負担に感じている」「7割の過程でまとめ買い食材の使い方に悩んでいる」というアンケート結果を紹介。食事作りの負担減が一層求められていることからビストロシリーズの新製品を開発したと説明した。

食事作りの負担減を求める社会要請に応えるために新製品を開発したと説明

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