ことしの春闘「賃金引き上げ」最高水準 大企業と中小企業の格差も 連合広島が回答・妥結状況を説明

連合広島はことしの春闘で賃金の引き上げの回答・妥結水準が集計を始めてから最高水準であることなどを明らかにしました。

連合広島の 大野真人 会長などが記者説明会を開き、ことしの春闘の今月10日時点での回答や妥結の状況を発表しました。

それによりますと、全体での賃金引き上げ額は去年から7319円高い1万7991円で、賃上げ率は6.3パーセントと、集計を始めた1991年以降、最高水準となっています。

中小組合では、引き上げ額は1万1826円で、賃上げ率は4.58パーセントで、こちらも最高水準となりました。

連合広島 大野真人 会長
「これまでの賃上げの流れを現在、交渉中あるいはこれから交渉する中小企業労働組合、夏から始まる最低賃金に波及できるように粘り強く取り組みたい」

大野会長は、今回の春闘は「物価上昇や人材の確保と定着が大きな課題だった」と説明しました。そのうえで今後は「大企業と中小企業間の格差をなくすための価格取引が必要だ」と話しました。

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