県塗装組合磯子支部 慈善事業で倉庫塗り替え 横浜市金沢区・横浜市磯子区

ペンキを塗る職人

磯子区を拠点に港南区、戸塚区、港北区、鶴見区などの企業で構成される(公社)神奈川県塗装組合磯子支部が4月26日、障害者就労支援施設「フラワーロード」=港南区=で倉庫の塗り替えのボランティア事業を行った。

この事業は同支部が「地域に貢献したい」との思いで例年行っているもの。これまで磯子区内での活動が多かったが、加盟企業が磯子区外にもあることから、今回は港南区での活動となった。

塗り替えられたのは、就労継続支援B型「フラワーロード」の敷地内にある倉庫。同施設を運営する特定非営利活動法人F&Hによると、普段は防災グッズや作業用品などを入れており、約30人の利用者が毎日使っているという。だが、建てられてから6年が経ち、雨水の染みが屋根にできるなど、防水機能が低下していた。そこで、同法人が港南区社会福祉協議会を通じ同事業へ応募。今回の実施へとつながった。

当日事業に参加したのは、同支部に加盟する企業のうち7社8人の職人。多くが1級建築塗装技能士などの資格を持っており、普段は違う現場で働く実力者たちが一堂に会しての作業となった。

同支部の一澤剛支部長によると今回の塗り直しで、今後7年から8年は塗り替えの必要がないという。同法人の繁田敬一さんは作業を眺めながら「過去にも自分たちでペンキを塗ってきたが、素人なので上手くいかず建物が傷んでしまっていた。やはり、プロが塗ってくれるととても助かる」と話した。

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