[17]現実は都合のいいことばかりじゃない。立場で変わる言葉の受け止め方。障害児のママは神様に選ばれたと言われて|植木千尋の育児まんが

前回のお話
はるにれ福祉総合センターで打ち合わせする茂木先生と職員の皆さん、打ち合わせ後に花田先生があやこさんの話していた「ママは神様に選ばれた」ということについて、否定すべきだったのでしょうか?と尋ねたところ・・「うーん、僕にはサッパリ!」と言った後で、少し角度を変えて質問してみようと茂木先生が・・

障害児のママは神様に選ばれたと言われて[17]

「花田先生、あなたは神様が選んだから、お母さんのところに生まれてきたんですか?」
「へっ?えっ?そのつもりはなかったですけど・・え?どうなんだろ・・?」
茂木先生に質問されて答えに困る花田先生、すると

「じゃあ・・」

「生まれたのは子どもの意思?」
「それ言っちゃうと子どもへの責任の圧が・・(汗)」

「子どものいない人は選ばれなかった?」
「NO!!絶っっっ対違う!!」

「児童養護施設は、親として選ばれていないから育てる資格がない?」
「そんなワケないっっ!!!」

茂木先生からの次から次への質問に首をブンブンふりながら答える花田先生は、

「う~~~~ん・・・なんか余計正解がわからなくなってきたかも・・」
「スミマセン、意地悪な質問をしてしまいましたね」

「『選ばれた』って励まし、そう都合いいものじゃないのかなぁ」

「・・僕もこの仕事をしてきて、その言葉がきっかけで子育てに前向きになれたお母さんをたくさん見てきました。なので、決して否定もしません。でも、角度や立場が違えば苦しく感じる人がいるのも確かです」

「現実は都合のいいことばかりではありませんから」

と静かな口調で話す茂木先生の言葉に・・

続きます

植木千尋
ブロブフィッシュ似の主婦です
知的障害を伴う自閉症児を子育て&溺愛中

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