“胸騒ぎ”が確信に変わっていく 善良な家族が過ごす悪夢のような週末 「胸騒ぎ」場面写真

デンマークのクリスチャン・タフドルップ監督最新作「胸騒ぎ」(上映中)から、“胸騒ぎ”が確信に変わっていく瞬間を捉えた、本編映像の一部が公開された。

オランダ人夫婦の家に泊まっていたデンマーク人夫婦の夫ビャアンは、夜中に不可解な音で目を覚ます。違和感を抱いて暗闇の家の中をさまようビャアンだったが、背後から彼をのぞく人影に気づかない。家の中で鳴り響いていたテレビと流しっぱなしのシンクの水を止めると、外に誰かが出入りした形跡のある小屋を見つける。ビャアンが静かにその場を立ち去ると、冷蔵庫に貼られた、不穏な雰囲気が漂うイタリアでの旅行先の家族写真がアップで映し出される。

「胸騒ぎ」は、ある善良な家族が過ごす悪夢のような週末を描いたホラー。イタリアでの休暇中に、デンマーク人夫婦のビャアンとルイーセ、娘のアウネスは、オランダ人夫婦のパトリックとカリン、その息子のアーベルと出会い、意気投合する。数週間後、パトリック夫婦からの招待状を受け取ったビャアンは、家族を連れて人里離れた彼らの家を訪ねるが、会話のなかでささいな誤解や違和感が生まれていき、それはだんだんと広がっていく。彼らの「おもてなし」に居心地の悪さと恐怖を覚えるも、好意をむげにできず、週末が終わるまでの辛抱だと自分たちに言い聞かせる。

監督・脚本(共同)を務めるのは、俳優としても活躍するデンマークのクリスチャン・タフドルップ。第38回サンダンス映画祭でワールドプレミア上映され大きな話題になり、本国デンマークのアカデミー賞と称されるロバート賞では11部門にノミネート。ブラムハウス・プロダクションによって、ジェームズ・マカヴォイ主演によるリメイク版の製作も決定している。

【作品情報】
胸騒ぎ
新宿シネマカリテほか全国上映中
配給:シンカ
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