大王製紙、26年度目標売上高7400億円 中期計画を説明

 大王製紙(四国中央市、若林賴房社長)は16日、2024~26年度の経営方針などをまとめた第5次中期事業計画について説明した。35年度に連結売上高1兆2千億円、営業利益率10%を掲げる長期目標達成に向けて力を蓄える3年間と位置づけ、「人財・財務」基盤の強化などに取り組む。26年度の目標は売上高7400億円(23年度実績6717億円)、営業利益300億円(144億円)。

 ホーム&パーソナルケア(H&PC)分野の海外事業では、全海外子会社の営業黒字化に向けて戦略を練り直す。中国では主力のベビーケア関連に注力し、ブラジルでは引き続き高付加価値商品の育成とともに新カテゴリー参入に向けたマーケット調査に着手する。目標は売上高1300億円、営業利益40億円。

 国内では、売上高2300億円、営業利益145円を目指し、衛生用紙やヘルスケアといった成長領域への集中やペットケア事業の拡大、需要縮小が見込まれるベビー・フェミニンケアに替わるビジネスの掘り起こしに取り組む。

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