上越市のえちごトキめき鉄道・谷浜駅近くに、走る列車と海の眺めを同時に楽しむための展望デッキが建設されました。
■白井希咲記者
「こちらが新しくできた展望デッキです。線路からの距離が近く日本海をバックに列車との景色が楽しめます。」
鉄道を見るために作られた展望デッキ。その名も「谷浜鉄見デッキ」は、3日にお披露目されました。
この場所は、日本海をバックに走る列車と近くの神社の鳥居を1枚の写真に収められることから、もともと人気のフォトスポットでした。企画したのは、民間有志による「上越リアル鉄道博物館プロジェクト」という団体で、地域の景観と鉄道が美しくマッチした「鉄道美景」の保護とPRを進めています。
クラウドファンディングを行ったところ、約2カ月で全国から167万円ほどの資金があつまり、地元の町内会と交渉して建設が実現しました。
■上越リアル鉄道博物館プロジェクト事務局 平原匡さん
「寄付をして頂いた方はもちろんなんですけど、地域に根付いて携わらせてもらいましたので、地域の皆さんにも愛して頂いて。5月16日はこうだったみたいに日記的なレポートを期待したいと思います。」
鉄道の撮影スポットにファンが殺到することが一部で問題になっていますが、「逆に、みんなで鉄道を見られる場所を作ったら面白いのではないか」という発想が建設のきっかけ。周囲の景観に溶け込む木造建築で、たくさんの人が上がれるようにこだわりました。
■上越リアル鉄道博物館プロジェクト事務局 平原匡さん
「手を振ってあの人返してくれたとか、そういうコミュニケーションを楽しんでもらえればいいなと思います。そういうのが沿線上で広がると、この地域ってすごく温かい地域なんだなって思ってもらえると思います。」
今後は周辺に菜の花を植え、地域と一体となって盛り上げていきたいとしています。