「すごく良い気分で回れた」 吉田優利はティショット苦戦も“69”

「69」で7位発進(撮影/村上航)

◇国内女子◇ブリヂストンレディスオープン 初日(16日)◇袖ヶ浦CC 袖ヶ浦コース(千葉)◇6731yd(パー72)◇曇り(観衆1791人)

吉田優利の今季初国内ツアーは、予想外で始まった。前夜の内に過ぎると思われた雨雲は、初日の午前10時過ぎまでコース上空に停滞。山下美夢有、竹田麗央との同組で午前7時40分にスタート予定だったが、ティオフ直前に雨が強まり1時間44分の中断を強いられた。

スタートに合わせて高めていた集中力を強制的にリセットさせられたが、「もうちょっと(再開を)待つかなと思ったけど、思ったより早くスタートできたのでスムーズに回れた」。出だしの10番はティショットを右の林まで曲げてボギーとしたが、直後の11番ですかさずバウンスバック。15番からは4m、6m、2m、3.5mのバーディパットを続けて沈めた。

ショットに苦しみ、バンカーから打つ場面も多かった(撮影/村上航)

インよりも約200yd長いアウトを回る時間帯は風も強まったが、1ボギー「37」で耐えた。5バーディ、2ボギー「69」で7位の滑り出しに「今までやってきたことと、今の自分の現状を比較できたラウンドだった」と評価した。

「気持ちよく振れているかと言われたらそうではないので、そこは修正点。優先順位1位ですね」と、この日はティショットの安定性を欠いた。「左へのミスを嫌っているのに、振り切ると左に飛ぶ。振り切っても左に飛ばない球は今まで打てていたと思うので、そこはしっかり練習したい」と2日目以降の課題を挙げる。

地元ギャラリーに囲まれ「すごく良い気分で回れた」(撮影/村上航)

納得のいく出来ではなかったが、大勢の地元ギャラリーに囲まれながらのプレーは、やっぱりうれしい。「木曜日ですけどたくさんの方が駆けつけてくださった。こんな感じでやっていたのを思い出したし、すごく良い気分で回れました」。週末に向けて徐々にアクセルを踏み込んでいく。(千葉市緑区/内山孝志朗)

久しぶりの国内ツアーを楽しむ(撮影/村上航)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン