甘く柔らか「塩原かぶ」出荷ピーク 午前3時から作業に汗 那須塩原特産、生食もおすすめ

出荷がピークを迎え、作業場で仕分けされる「塩原かぶ」=16日午前10時50分、那須塩原市中塩原

 栃木県那須塩原市塩原地区で特産品「塩原かぶ」の出荷が最盛期を迎えている。

 塩原かぶは、標高600メートル前後の高冷地で栽培される高原野菜で、昼夜の寒暖差によって甘く柔らかいのが特徴。塩原そ菜生産出荷組合の農家10軒で生産し、県内や首都圏の市場に出荷している。

 同市中塩原、君島康彦(きみしまやすひこ)組合長(62)方では約20アールで栽培。連日約400キロを出荷しており、16日は午前3時過ぎから家族3人で畑からカブを収穫し、作業場で仕分けや洗浄などを行っていた。出荷作業は6月下旬まで続く。

 君島組合長は「甘いのでカブは皮をむいて生のまま食べてほしい。塩原の伝統の味を若い人にも味わってもらいたい」と話した。

出荷がピークを迎えた「塩原かぶ」=16日午前10時40分、那須塩原市中塩原

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