ワッツ新社長に渡邊氏 GMは北谷氏

渡邊裕介氏

 バスケットボールBリーグ2部(B2)青森ワッツの運営会社「青森スポーツクリエイション(SC)」は16日、新たな役員体制を発表した。代表取締役社長には、新オーナー「メルコグループ(G)」(東京)傘下の無線LAN機器などを手がける「バッファロー」から販売統括部部長の渡邊裕介氏(46)が就任。前任の北谷稔行氏(43)は取締役と、チーム編成を担うゼネラルマネージャー(GM)を兼任する。両氏は共に、B1昇格を目指す―と意気込みを語った。

 同日行われた臨時株主総会で、役員体制の変更が決議された。

 青森SCは、前オーナーの経営破綻により財政状況の悪化が明るみになり、一時はチーム存続の危機に直面したが、応援口座への寄付やパートナー企業の増額などを通じて運営資金を確保。新オーナー決定により経営安定化が期待できることから「B2ライセンス」も取得し、来季のチーム存続が決まった。

 渡邊氏は名古屋市出身。名城大を卒業後、2007年、「バッファロー」(同市)に入社した。ダイレクトマーケティング部部長などを歴任し、23年4月から現職に就いている。

 渡邊氏は、「地元青森県に根差し、地域活性化につながる、バスケを中心とした独立採算で成り立つチーム」と、新体制が目標とする姿を強調。「魅力的なチームであり続けられるよう、決意と信念を持ってまい進する」と述べた。

 ワッツは2年連続でB2プレーオフに出場し、今季は初勝利を挙げるなど躍進が続く。北谷GMは「今までよりも勝つことが求められる。来季以降も見据えたチーム作りをしていく」とコメントした。

 このほか、取締役に青森SC専務の鹿内龍治氏と、いずれもメルコGの冨谷英人氏、藍健樹氏が就いた。

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