桂文珍がキダ・タローさんを追悼「大変お世話になった方がお亡くなりになって…」

独演会概要発表会見に出席した桂文珍

落語家の桂文珍(75)が16日、大阪・なんばグランド花月で行われた「芸歴55周年記念 吉例88 第四十二回 桂文珍独演会」(8月8日)概要発表会見に出席した。

文珍は毎年8月8日に独演会を行っている。「今年55周年で全国いろんな所でやらせていただいているんですけど、ホームグラウンドのなんばグランド花月を大切にしたい」と意気込んだ。

独演会で披露するネタは「雁風呂」を作り直したものとのこと。

このネタを選んだ理由として「私の実家の庭によく枝が落ちてる。嵐でもないのになんで枝が落ちてるんだろうと空を見上げると鷺が巣を作るのに欲張って大きな枝をくわえてクチバシが耐えられなくてポトッと落としてる。この鷺すごいなと思って、世の中大きな詐欺を働く人が多くて、中には太いバットをくわえて裁判になってる一平さんみたいな…。そのあたりから(思考が)だんだんおもしろくなってきた」と明かした。

親交が深かったキダ・タローさんが14日に亡くなった。「大変お世話になった方がお亡くなりになって、残念な思いとともに、ゆっくり休んでいただきたい。(キダさんは)自分のことを『浪速のモーツァルト』なんて、ちょいとしゃれた言い方をなさったりね。お世話になってご冥福をお祈りしたい」と偲んだ。

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