【武豊日記】働く人も馬も気持ちよく過ごせる牧場

区切りのJRA4500勝を日曜の東京2レースで達成。朝の時間帯とは思えないほどのご声援をいただき、感激しました。軽々に通過点などとは言ってはいけない重い数字ですから、「次の目標は次の1勝です」と、正直な気持ちを答えました。

ヴィクトリアマイルのナミュールは8着。初めて乗っただけに以前との比較ができませんが、集中している雰囲気がなく、追い出してからの反応も希薄なままで終わってしまいました。期待に応えられず申し訳ない気持ちです。

月曜日は、北海道・新冠町へ飛んで、ノースヒルズ40周年式典に参加してまいりました。特にキズナでダービーを勝ったときは、「チームノースヒルズ」として一丸になった実感がありました。デビュー時から応援してもらっていて、一緒にたくさん大きなレースを勝ってきたチームですから思い入れは強いです。前田幸治代表が掲げている「日本一きれいな牧場をつくる」というコンセプトがよく分かる、働く人も馬も気持ちよく過ごせる牧場を実感しました。

スウィープフィートはチャンスがある一頭

春シーズンも押し詰まっていて、今週のオークス、来週のダービーが終わると、その翌週からは2歳戦の開幕。今朝は初めて2歳馬の追い切りに乗りました。グローサートラウムという名前がついた牡のダイワメジャー産駒。函館の1週目に楽しみな馬がスタンバイしたようです。

その前に今週はオークス。桜花賞4着のスウィープフィートがボクの相棒で、順調に良くなっているという報告が届いています。もちろん、チャンスがある1頭と思っています。

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