爆発「65」の暫定首位も「頑張らない」 河本結、好調の今意識する自然体「何位でいようと…」

ブリヂストンレディス初日に出場した河本結【写真:Getty Images】

ブリヂストンレディスが開幕

女子ゴルフの国内ツアー・ブリヂストンレディスが16日、千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C(6731ヤード、パー72)で開幕。日没サスペンデッドで27人がホールアウト出来ない中、ツアー通算1勝の25歳・河本結(RICOH)は8バーディー、1ボギーの65で18ホールを消化。7アンダーで暫定首位に立った。今季好調で周囲からの期待が高まったが、前週のRKB×三井松島レディスは47位。「力んでしまった」と反省を胸に、“頑張らないゴルフ”で最高のスタートを切った。

動じないゴルフでリーダーボードを駆け上がった。1番パー4。157ヤードから放った第2打をピンまで5メートルにつけてバーディー発進。ここから3連続で伸ばした。その後も勢いは止まらず、12番まで終えて8バーディー。15番パー4でこの日初のボギーを叩いたが、残り3ホールはしっかりとパーセーブし、「良い1日だった」と納得の表情を浮かべた。

雨の影響で1時間44分の中断を挟んだ大会初日。「中断が決まったのがスタート前でラッキーだったので、アンラッキーもあるという心構えでいた」。65は大会コース記録に並ぶ爆発。ピンチが来ても気持ちを切らすことはなく「ずっとフラットでできた」と胸を張った。

前々週まで2週連続でトップ10に入るなど、19年3月のアクサレディス以来となる2勝目が期待されている。SNSの激励コメントも昨年と比べて倍に増えたが、前週のRKB×三井松島レディスでは47位に終わった。「優勝したい気持ちが強すぎて力んでいた」。周囲の思いに応えたい一心で練習もオーバー気味になった。だからこそ、今大会のテーマは「頑張らないこと」。平常心でプレーし、好スコアに繋げた。

渋野日向子、畑岡奈紗、小祝さくららと同じ1998年度生まれの黄金世代。今季は11戦中トップ10が5度と存在感を示しており、やはり5年ぶりの優勝は視界に入る。それでも「何位でいようと自分の一打に集中して『頑張らないこと』を意識してやりたい」ときっぱり。自然体を貫く25歳が最高のスタートを切った。

THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe

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