大雨の午前組VS強風の午後組 安田祐香「メリハリをつけてできた」

1ホール残して5アンダー。午後組ではトップの滑り出し(撮影/村上航)

◇国内女子◇ブリヂストンレディスオープン 初日(16日)◇袖ヶ浦CC 袖ヶ浦コース(千葉)◇6731yd(パー72)◇曇り(観衆1791人)

朝から雨が降り続いた大会初日。第1組がスタートする午前7時過ぎには降水量が6mm/hに達し、同7時44分にはコースコンディション不良で1時間44分の中断を余儀なくされた。

雨は10時過ぎには完全に止み、その後は2m/s前後と穏やかな風、そして雨で軟らかくなったグリーンと好条件が重なった。60台のスコアをマークする選手が午前組から続出した。

強風に苦しめられた初日(撮影/村上航)

一転、午後組がスタートする午後1時前後からは強風が吹き荒れた。時間が経過するにつれて風は強まり、日没サスペンデッド直前の午後6時には13m/sを記録。午後組で3アンダー15位以内につけたのは、18番(パー5)を残して5アンダーで回った安田祐香と、3アンダー「69」でプレーした永峰咲希の2人だけだった。

気象データやリーダーボードを見ると厳しい条件が重なった午後組。しかし、安田は「午前組は雨に打たれたりして大変だったと思うので、(運は)一緒くらいかな」と冷静に振り返る。

「メリハリをつけてゴルフできた」(撮影/村上航)

「大けがしないように」とセーフティ意識を持ってスタートした安田は、1番で15mのバーディパットを決めて勢いに乗ると、2番(パー5)も獲って2連続。4、6番でもスコアを伸ばして前半を「33」で折り返した。この日の最後のホールとなった17番(パー3)では178ydのティショットで5Uを振り抜いた。ピン50cmにつけるベタピンバーディで締めた。

「ティイングエリアが前に出ているホールもあったので難しいホールの2打目もショートアイアンで打てたり、メリハリをつけてゴルフできた。考えすぎたりしなかったのが良かったのかな」。強風も味方につけてスコアを伸ばした。

2日目も伸ばしたい(撮影/村上航)

早朝から快晴&弱風予報の2日目は、午前6時30分に18番のティショットで再開する。「(起床は)3時か、3時半くらい」と苦笑いしつつ、「あしたも良いショットをたくさん打って自信につなげられたら」と話し、足早にコースを後にした。(千葉市緑区/内山孝志朗)

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