市営バスの廃棄予定タイヤ「もったいないと思った」無断で知人業者に譲る 運転手を文書訓告

南丹市役所

 京都府南丹市日吉バス事務所(同市日吉町)の運転手が、市営バスで使い終えた廃棄予定のタイヤ4本を無断で知人の業者に譲り渡していたことが分かった。

 市は不適切な自己判断として運転手を文書訓告(4月17日付)とした。京都新聞が市に情報公開請求をして判明した。

 運転手は昨年9月、同事務所の車庫で保管していた廃棄予定のタイヤのうち、溝が残っておりまだ使用できると考えたものについて、上司に確認せず、市内の業者に車庫で譲渡した。業者との間に金銭の授受は確認されていないという。

 市人事課によると、運転手は「もったいないと思った」と説明したという。

 市は「コンプライアンスを理解しておらず、厳しく指導した」としている。

 運転手は会計年度任用職員。現在は別の部署に異動したという。

© 株式会社京都新聞社