「40歳目前でキャリアが終わるかと」メリル・ストリープ、カンヌで涙のスピーチ

第77回カンヌ国際映画祭が、フランスで開催中です。初日の5月14日、開会式でメリル・ストリープ(74)への名誉パルムドール授与セレモニーが行われました。

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プレゼンターを務めたジュリエット・ビノシュ(左)とパルムドールを手にするメリル・ストリープ(右)

メリル・ストリープは『プラダを着た悪魔』『マンマ・ミーア!』シリーズなど、数々の名作に出演し、これまでに21回のアカデミー賞でノミネートされた大女優です。

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『クレイマー、クレイマー』『ソフィーの選択』『ジュリー&ジュリア』『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』などで、アカデミー賞のみならず、ゴールデングローブ賞など世界の有名映画賞を数々受賞しています。

名誉パルムドール授与セレモニーでは、2分を超えるスタンディングオベーションを受け、メリルは涙を浮かべました。

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メリルがカンヌ国際映画祭に登壇するのは、『クライ・イン・ザ・ダーク』で女優賞を受賞してから35年ぶりです。

これまでのキャリアをまとめた映像を見て、「青春時代から中年時代、そして今夜このステージに立っている私の姿までを、新幹線の窓から眺めているようでした」と受賞スピーチで語りました

「皆が私の顔にうんざりせず、車両から降りずにいてくれて、本当に感謝しています」

「いつも正しいことを言う母が、私にこう言ったんです。『メリル、すべてはあっという間よ』。本当にそうでした」

「(前回のカンヌでは)私はすでに3児の母で、40歳目前。キャリアはここで終わりだと思っていました」

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1989年のカンヌ国際映画祭でのメリル・ストリープ

「これは当時の女優にとって、非現実的な予想ではありませんでした」

「私が今夜ここにいて、キャリアを続けられているのは、これまで一緒に仕事をしてきた非常に才能あるアーティストたちのおかげです」と、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を監督し、今年のカンヌで審査委員長を務めるグレタ・ガーウィグを示しました。

カンヌ国際映画祭は、5月25日に閉幕します。期間中、団体としては初めて、スタジオジブリも名誉パルムドールを受賞する運びとなっています。

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