米原子力空母レーガン、任務終え横須賀出港 駐日大使「日米同盟をさらに強化する契機となった」

米原子力空母「ロナルド・レーガン」艦上で、出港を前に整列する乗組員ら=16日、在日米海軍横須賀基地

 米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配備されている原子力空母「ロナルド・レーガン」が16日、約8年8カ月にわたる任務を終え、同基地を出港し、離日した。出港後は西太平洋の警戒任務や演習などを行い、米本土に帰国する。レーガンと交代で同型艦の「ジョージ・ワシントン」が今年後半にも同基地に配備される予定。

 出港前にはレーガン艦長のダリル・カードン大佐やエマニュエル駐日大使らが記者団の取材に応じた。カードン大佐は「日本は乗組員を受け入れてくれた素晴らしい国で、第二の故郷になった。皆さんの支援に感謝している」と振り返った。エマニュエル大使は海上自衛隊との連携強化や、インド太平洋地域の秩序維持に貢献したことを評価。「レーガンのおかげで多くの人々が紛争のない生活を送れるようになった。日米同盟をさらに強化する契機となった」と話した。

 乗組員約3100人が乗船し、出港後の甲板では「ではまた」と人文字を作って別れを惜しんだ。

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