リニア工事を一時中断 JR東海 トンネル掘削で岐阜県瑞浪市の水位低下 御嵩町は残土置き場協議を一時停止

水位が下がったため池=15日午後、瑞浪市大湫町

  リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が行われている瑞浪市で、井戸の水位の低下が確認された問題を巡り、JR東海は16日、工事を一時中断すると明らかにしました。

  この問題は、リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が進む瑞浪市で、町内32カ所の水源やため池などのうち井戸など14カ所で水位の低下が確認されたとJR東海が14日、明らかにしていました。

  水位の低下はトンネル掘削工事が影響しているとみられ、JR東海は5月13日に住民向けの説明会を開き、応急処置として、井戸水が減った家庭に対しては、上水道を使用するための工事をJR東海の負担で進めるなどの対応にあたっていました。

  JR東海はこれまで、工事を続ける方針を示していましたが、工事を一時止めた上で、ボーリング調査を始めると明らかにしました。

  またこの問題を受け、可児郡御嵩町は16日、JR東海と協議を進めるとしていたリニア発生残土の置き場計画について、原因や対策、事案発生時の連絡体制の改善が明確になるまで、協議を一時停止するとJR東海へ申し入れをしました。

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