てんこもりのわ 〝みんなの実家〟が新調 まち普請事業で改修 横浜市神奈川区

拠点の中庭で笑顔を見せる「てんこもりのわ」のメンバーと関係者たち

松見町の築50年以上の戸建てを拠点として高齢者や子育て世帯の居場所支援、多世代交流の場を提供する「てんこもりのわ」(加山勢津子代表)は5月11日、拠点のリニューアル開所式を開催した。

同団体は7年前、地域住民の預かり保育の悩みから始まった。それ以来、折り紙教室や子ども食堂の開催など、幅広く地域の交流の拠点を担ってきた。古い戸建てのため”実家のような居心地の良さ”がある反面、狭く不便な出入り口やブロック塀など利便性や開放感に課題があった。

そこで昨年度の「ヨコハマ市民まち普請事業」にエントリー。同事業は、地域の課題解決や魅力向上のための施設整備に関する支援・助成を行う横浜市独自の制度で、同団体は10団体のなかから助成対象の3団体に選ばれた。昨年工事が始まり、玄関周辺はバリアフリー化で空間も広がり、キッチンも改修。施工を担当した協栄建設(株)=平川町=の江本真大さんは「団体の取組みに感銘を受けた。一緒に居場所をつくることができて嬉しい」と笑顔を見せた。

開所式にはメンバーや関係者のほか、鈴木茂久区長も足を運んだ。加山代表は全員への感謝を口にして、「今後も子ども食堂などを通じて、地域の人々が一緒に楽しみ、活躍できる場所にしていきたい」と新たな拠点での活動に胸を躍らせた。

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