「砂糖」で作られていると言われても信じられない! リアルなバラのシュガークラフトが、X(旧Twitter)で「美しい」「本物かと思った」と話題に。
約1万4000件のいいねを集めるほど大きな注目を集めています。
話題になっているのは、アイシングクッキーやシュガークラフトを得意とするXユーザー・吉田ななこ(@66db8x10 )さんが5月12日に投稿した、淡い桃色の美しいバラの写真です。
本物のように見えますが、これは砂糖を主な材料として作るシュガークラフトの作品なんだとか……。
じっくりと目を凝らしても砂糖で作られているとは思えないバラに、Xでは「これがお砂糖でできているって、何度見ても信じられません」「香りまで感じられそう」「とっても美しいですね」「今さっきお庭先から摘んできたばかりのようですね」などの反応が寄せられました。
吉田さんは今回の反響を受けて、「お砂糖のバラ」が完成する直前に撮影したという、1本のバラをさまざまなアングルから撮影した動画などを投稿しています。
想像以上に繊細な菓子細工のアート
BuzzFeed JAPAN編集部は、吉田さんに「お砂糖のバラ」の制作について詳しく聞きました。
まず用意するのは砂糖を使ったペースト。それを薄く伸ばしてから花びらの型で抜き、「花脈」を付けていく作業を1枚ずつ施していくそうです。
一番外側の大きな花びらは、ふんわり感を出すためにワイヤーを通し、うまく組み合わせることで動きのある立体感を演出しているんだとか。
薄い花びらにワイヤーを通す作業にはコツが必要で「特に注意が必要な作業」なのだそうです。
バラの中心部に配置する密集した花びらは、何枚もの薄い花びらを重ね合わせて作っているそうで、「乾くとパリパリ割れてしまうので、ちょうど良い固さのペーストを扱う」ことできれいな形を保っているそうです。
脇役として大切な存在である葉に対してもこだわりが深く、1枚ずつワイヤーを通して葉脈を付け、ダスティングという粉末状の塗料で着色する技法を用いて、好みの色合いになるように調整。
試行錯誤の末に作られた葉は、まるで本物の葉のように見えますね。
そして、準備したパーツを1本のバラとしてまとめ上げる時は「薄く繊細なもののため、お花同士ぶつけると衝撃で割れてしまいます。そのため最後に組むときは本当に毎回手が震えるくらい緊張するんです」といいます。
無事に完成した作品が、多くの人の目に触れて大きな反響を呼んだことに対して、吉田さんは「本当にうれしくありがたいと思っています。これからもシュガークラフトというすてきなお菓子の細工の世界を知っていただけるように活動を頑張っていきたいです」と語りました。