「テレビで見たのと同じ手口」 秦野のセブン-イレブン、特殊詐欺防ぐ

特殊詐欺被害を防ぎ、感謝状が贈られた鶴岡さん(中央)と平野さん(左)=13日、秦野署

 特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、秦野署は13日、共に秦野市内のセブン-イレブンで、秦野鶴巻南2丁目店の副店長鶴岡愛子さんと秦野寿町店のパート店員平野奈美さんに感謝状を贈った。

 同署によると、鶴岡さんは4月19日、来店した70代の女性がパソコン修理費として電子マネー4万円分を購入しようとした際に声をかけて防いだ。平野さんは同27日、来店した80代の男性がパソコンのサポート費として電子マネー5万円分を購入しようとしていたのを防いだ。

 共に特殊詐欺を防いだのは初めてという。鶴岡さんは「実際に目の前で起きたことに驚いた。被害を防ぐことができてよかった」と話し、平野さんは「テレビで見たのと同じ手口だった。これからも声がけを積極的にしていきたい」と振り返った。

 同署管内では今月12日現在、特殊詐欺の被害件数は3件(前年同期比18件減)、被害額は約490万円(同1630万円減)。

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