茂木の棚田3カ所でオーナーたちが田植え ふるさとの風景、新緑の中で農作業楽しむ

入郷石畑の棚田で田植えを楽しむ参加者たち

 【茂木】とちぎふるさとの田園風景百選に選ばれている町内の棚田3カ所で12日、田植えなどが行われた。3カ所ともオーナー制で棚田保全に取り組んでいる地域で、県内外から親子連れなどが集まり新緑の中での農作業を楽しんだ。

 農林水産省の「つなぐ棚田遺産」にも選ばれている入郷石畑の棚田では、「入郷棚田保全協会」が中心となり52組約100人が田植えを実施。参加者は数グループに分かれ、約70アールの水田に苗を植え付けていった。東京都世田谷区から参加した会社員辻本誠(つじもとまこと)さん(59)は「昨年は友人に連れられゲスト参加していた。今年は正会員での参加ですが、やはり楽しい」と話していた。

 また芳賀富士の棚田では「天子(あまこ)甲(1)中山間地協議会」が主催し、約8アールの水田で9組約30人が水ぬるむ田の感触を味わった。山内甲(かぶと)の「棚田の郷(さと)かぶと」では31組約100人が田の泥土であぜを造る「くろかけ」に汗を流した。同地区の田植えは19日に行われる。

入郷石畑の棚田で田植えを楽しむ参加者たち

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