能登空港に「飲食街」 復旧従事者の胃袋支え活力に

仮設の飲食エリアが整備される見通しとなった能登空港

  ●県6月補正予算案 被災業者出店、なりわい再建も後押し 100席超、秋までに

 石川県は、能登半島地震の被災地で復旧・復興活動に携わる人をサポートするため、能登空港に「飲食街」を設ける。県外自治体から派遣された応援職員の宿泊拠点がある同空港敷地内に整備する計画で、過酷な環境で作業を行う人たちに多彩なメニューを提供する。被災地の飲食業者に出店してもらい、能登のなりわい再建も後押しする。

 飲食エリアには複数の店舗と100席以上の共有スペースを設け、朝と夜に営業する。県は中小企業基盤整備機構の補助を受け、6月補正予算案に関係費用を計上する見込みで、今秋までの整備を目指す。

 能登空港では4月末、全国から被災地の応援に入る人向けに88室146人分の仮設宿泊所が設けられた。6月には288室346人分に拡充される予定で、支援者の一大拠点となる。

 宿泊所の利用者からは「朝や夜はコンビニやドラッグストアで食材を調達しており、温かいものを食べられる場所が少ない」との不満が出ていた。飲食エリアは支援者だけでなく、地域住民も利用可能とする。

  ●日中は業務スペース

 朝と夜の営業時間を除き、日中は関係者がデスクワークを行える業務スペースとして活用してもらう。

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