青春の土俵、堂々完成 高校相撲金沢大会

土俵をたたいて固める稲井さん=金沢市の石川県卯辰山相撲場

  ●能登町の職人 被災に負けず作業 

 19日に金沢市の石川県卯辰山相撲場で行われる第108回高校相撲金沢大会(北國新聞社など主催)の土俵が16日、完成した。練習用の土俵も仕上がり、石川県勢10校を含む全国66校の熱闘を待つばかりとなった。

 この日は小雨が降る中、土をたたいて固める木づちの音が卯辰の森に響いた。約30年前から作業に携わる稲井信男さん(75)=能登町新保=は、俵作りなどを行う自宅が元日の地震で全壊。経営する工務店事務所で寝泊まりしながら金沢に通った。被災生活を送りながらも完成にこぎ着け「無事にできて良かった」と感慨深げに話した。

 19日は午前8時に開会式が行われた後、団体の予選3回戦、決勝トーナメント、予選3回戦全勝者による個人トーナメントが行われる。

  ●電子版で速報

 高校相撲金沢大会の試合結果は、電子版「北國新聞デジタル」で速報する。団体予選1~3回戦の記録や団体決勝トーナメントへの進出校、団体、個人の各決勝トーナメントの結果を順次、伝える。

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