「珍しく不快感を露にした」大谷翔平が“不可解ジャッジ”の2三振でみせた振る舞いに米記者も驚き!公式データが示した“ストライクゾーン外”を紹介

現地5月15日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でサンフランシスコ・ジャイアンツと対戦し、1対4で敗れた。チームは3連勝を逃したものの、2番・DH(指名打者)で先発した大谷翔平は4打数2安打1四球と気を吐いて3戦連続のマルチヒットを記録。ふたたび打率も上げて.364とし、ナ・リーグ首位打者の位置をキープしている。

しかし、物議を醸したのは2三振を喫した際のジャッジだ。3回の第2打席でカウント1-2から明らかに低めに投じられたスライダーを見送ったが、まさかのストライクアウト判定。大谷はハンター・ウェンデルステッド球審に対して、珍しく「どうして?」とばかりに右手を上げる抗議のジェスチャーを繰り出した。

球審はこの態度に機嫌を損ねたのか、7回の第4打席でもカウント1-2から大谷が見逃した外角高めの球もストライクと判定。こちらもかなり外れているように見え、大谷は何度も首を横に振るなど不満げな様子を露にしたため、ウェンデルステッド球審が立ち去る大谷になにやら言葉を浴びせるひと幕もあった。
試合中から球審の不可解なジャッジに批判の声が上がっていたが、地元紙『The LA Times』のジャック・ハリス記者も驚きを隠せない。X(旧ツイッター)上で「ショウヘイ・オオタニは滅多に球審の判定に反応しないが、今夜のふたつの三振コールには珍しく不快感を示した」と綴り、MLBの公式サイトが公開している決定的なデータを紹介した。

それを見ると、ストライクゾーンが描かれたチャート上で、大谷に投じられた4球目がどちらも枠から外れているのがよく分かる。この試合では大谷だけでなく両チームの他のバッターも一貫性を欠いたストライク判定に苦しめられた。

ドジャースのデイブ・ロバーツ監督は球審に対する大谷の振る舞いに関して問われ、「彼は競争心が高いんだ。自分が正しいと思っていたところで違うコールをさえ、フラストレーションを示したに過ぎない。大して問題だとは思わないよ」とかばった。

構成●THE DIGEST編集部

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