バイデン氏、聴取録音公開を拒否 記憶力低下指摘の機密文書捜査で

[ワシントン 16日 ロイター] - バイデン米大統領は16日、機密文書持ち出し問題を巡り、捜査を担当したハー特別検察官による聴取の録音を公開することを拒否した。下院共和党が録音の開示を要求していた。

司法省は下院司法委員会と監視・説明責任委員会の委員長に書簡を送り、バイデン氏が特定の記録を非公開とする大統領行政特権を主張したと通告した。

バイデン氏の自宅や事務所から副大統領時代の国家安全保障問題に関する機密文書が見つかった問題を受け、ハー特別検察官は2月に刑事訴追しないと決定。報告書で、バイデン氏の記憶が「著しく限られていた」と指摘し、副大統領の任期開始と終了時期、さらに長男のボー氏が亡くなった年も覚えていなかったと記した。

ガーランド司法長官は、共和党議員らによる司法省に対する「根拠のない攻撃が相次いでいる」と批判した。

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