【中日】中田翔離脱&主力外しの阪神に完敗…球団幹部「今日は勝っておきたかった」理由

中田翔の代役ビシエドは2安打を放ったが…

立浪竜を〝中田離脱ショック〟が襲った。15日の阪神戦で自打球を左足首に当てた中田翔内野手(35)が、16日に出場選手登録を抹消された。この日の阪神戦(バンテリン)に4―9で敗れた立浪和義監督(54)は「ちょっとかかりそうなので、完全に治してということで抹消しました」と厳しい表情で語った。

代わりに一軍昇格となったビシエドがこの日2安打を放ったとはいえ、開幕から攻守にわたってチームを引っ張ってきたのは間違いなく中田だった。それだけに、中田の離脱について球団内からは「そりゃあ痛いよ。だからこそ今日は勝っておきたかった」という声が噴出した。

この日の阪神は大山や森下、ノイジーがベンチスタートとなり、控え組の選手がスタメンに名前を連ねたが、先発の梅津が4回途中6失点KOと大誤算。3番手・根尾も6回に〝代役4番〟の原口に今季1号3ランを浴びるなど試合中盤で勝敗は決した。

球団幹部の一人は「不振とはいえ大山を外しているだけに、向こう(阪神)はある程度〝今日は負けても仕方ない〟という感じできていたのかもしれない。大山らが打ち始めたときに貯金を増やしていけばいいというつもりなのだろう。貯金があるからそういう戦い方ができる。やはり5割のラインが大事」と分析したが、中日はこの日の敗戦で借金は今季最多タイの「3」となった。

チームの精神的支柱である中田が不在の間、どうやって耐え忍んでいくか。DeNA、巨人と対戦する17日からの関東遠征は立浪竜にとって大きな正念場となりそうだ。

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