石丸伸二市長が小池都政を否定へ 都知事選出馬でひろゆき氏と〝論破王タッグ〟結成

出馬表明した石丸伸二市長(広島県安芸高田市公式ユーチューブチャンネルから)

小池都政を論破する気満々だ。広島・安芸高田市の石丸伸二市長(41)が16日、都内で開かれたセミナーで、都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への出馬を表明した。3選を目指して出馬が確実視される小池百合子都知事の脅威となるのか。

石丸氏は「新たな挑戦です。次の東京都知事選に出ます。東京を動かして、日本を動かしてみます。東京を変えて、日本を変えたいと思う」と都知事選出馬を明かした。7月の任期満了に伴う高田市長選への不出馬を表明し、動向が注目されていたが、予想されていた通りに都知事選に打って出ることになる。

注目されるのはそのスタンスだ。石丸氏は「東京の一極集中。そこから全国にわたる多極分散。ここにもう向かう時が来ている。そうでなければ、もう日本がもたん時が来ている」とこのままでは日本が立ち行かなくなるとした。

都は圧倒的な財政力を誇り、特に都知事選を控えた今年はバラマキ政策を乱発している。高校の授業料を実質無償化に踏み切り、隣県の神奈川、千葉、埼玉の3知事は今月、教育で地域間格差が出ないように国へ要請している。

「都の一強状態に周辺県や地方の衰退が加速化するとの懸念の声がある中、石丸氏は小池都政を否定する『一極集中から多極分散』を掲げた。自民党が独自候補の擁立を断念し、立憲を中心とした野党連合が統一候補をいまだ決められない中、小池氏への批判票の受け皿になれる可能性がある」(永田町関係者)

石丸氏が地元議会や地元新聞社と対立し、論破する様は〝石丸劇場〟と呼ばれ、ユーチューブやTikTokで数百万回再生の大バズリするなど、ネットとの相性が良い。元2ちゃんねる管理人のひろゆき氏は石丸氏の出馬に「若い人が首長や議員になる流れを作るべきだと思うので、応援しますー」とXで早速、支援を表明した。

「私の、石丸伸二の人生くらいならかけてみましょう。私たちは変われるし、変えられる。あとはそれをやっていくだけ」と呼びかけた石丸氏。ひろゆき氏との〝論破王〟同盟結成で、まずはネット世論に大きな影響を与えることになりそうだ。

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