米アプライド、5─7月業績見通しが市場予想上回る 株価は下落

Jaspreet Singh

[16日 ロイター] - 半導体製造装置メーカーの米アプライド・マテリアルズが16日に発表した第3・四半期(5─7月)の業績見通しは市場予想を上回った。人工知能(AI)ブームによる堅調な需要が示唆された。

ただ、投資家の高い期待には応えられず、引け後の時間外取引で株価は約1.2%下落した。株価は年初来約32%上昇していた。

第3・四半期の売上高見通しは約66億5000万ドル(プラスマイナス4億ドル)と、アナリスト予想の65億8000万ドルを上回った。

調整後1株利益予想は1.83─2.19ドル。市場予想は1.98ドルだった。

第2・四半期(2─4月)決算は売上高が66億5000万ドルと、市場予想の65億4000万ドルを上回った。総売上高の43%は中国が占めた。

調整後1株利益は2.09ドル。市場予想は1.99ドルだった。

ランニング・ポイント・キャピタルのマイケル・アシュレー・シュルマン最高投資責任者(CIO)は「アプライド・マテリアルズ株が下げているのは、投資家がより確固とした業績と見通しを求めているからだ」と指摘。今回の決算は期待されていたような半導体業界回復の追い風を受ける内容ではなかった。

アプライド・マテリアルズのブライス・ヒル最高財務責任者(CFO)は決算発表後の会見で、半導体のエンドマーケットは、産業用や自動車向けが低調な一方、イメージセンサー、パワーチップ、マイクロコントローラーなどは好調で、まちまちだと述べた。

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