第3世代独自超伝導量子コンピューターの重要モジュールが国産化―中国

中国第3世代独自超伝導量子コンピューター『本源悟空』の中核部品である高密度マイクロ波相互接続モジュールは1本のケーブルによるボトルネック問題の解決に成功し、完全な国産化を実現した。

安徽省量子計算工学研究センターが15日、「中国第3世代独自超伝導量子コンピューター『本源悟空』の中核部品である高密度マイクロ波相互接続モジュールは重要なブレークスルーを遂げ、『1本のケーブル』によるボトルネック問題の解決に成功し、完全な国産化を実現した」と明らかにした。科技日報が伝えた。

量子チップは「量子計算の脳」で、マイナス273.12℃以下の超低温環境で動作する必要がある。高密度マイクロ波相互接続モジュールは「神経ネットワーク」で、信号を正確に伝える一方で断熱する必要があり、「量子計算の脳」と外部設備間の量子情報伝達の高速で安定的なルートを構築する必要がある。

高密度マイクロ波相互接続モジュールには1本の極めて重要なケーブルである超低温特殊高周波同軸ケーブルがある。このケーブルは量子コンピューターの信号伝達の重要モジュールで、かつては海外の独占により調達価格が高かった。

この国産高密度マイクロ波相互接続モジュールは100ビット以上の量子チップにマイクロ波信号伝達ルートを提供し、熱漏れが極めて少ない環境でマイクロ波信号の温度帯を跨ぐ安定的な伝送を実現できる。同モジュールの研究開発の成功により、量子チップはより高い計算能力を発揮し、中国の量子コンピューターのより効率的な稼働に役立つ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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