合格率3%の難関を6度目で突破 遅咲きの26歳・高木優奈が暫定3位「これでもルーキー」

女子ゴルフの高木優奈【写真:Getty Images】

ブリヂストンレディスが開幕

女子ゴルフの国内ツアー・ブリヂストンレディスが16日、千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C(6731ヤード、パー72)で開幕。日没サスペンデッドで27人がホールアウト出来ない中、ツアー未勝利の高木優奈(フリー)が6バーディー、ノーボギーの66で回り、首位と1打差の6アンダーで暫定3位につけた。13日に誕生日を迎え、26歳初ラウンド。昨年、6度目の受験でプロテストに合格した黄金世代のルーキーが、恐怖心を捨てて好発進した。

思い切ったゴルフを貫いた。4番パー4。高木は手前25ヤードからのアプローチショットをチップインし、この日初のバーディーを奪った。5つ伸ばして迎えた最終18番パー5。104ヤードから放った第3打をピンそば2.5メートルにつけて、バーディーフィニッシュに笑顔。「しっかり振れてきて縦距離も合ってきた」とうなずいた。

13日に26歳の誕生日を迎えてから初のラウンド。「まだ誕生日は嬉しい」とはにかんだが、自身のゴルフには変化があった。先週、キャディーから「バーディーパットが打てていない。オーバーを怖がっている」と助言を受けた。

「若い頃は3パットも多かったけどガンガンいっていた。危機管理が勝手に芽生えてきて、あまり打てなくなってしまったのかな」と実感。今週はパッティングを1メートルオーバーする意識で練習した。「今日のラウンドでも実際に1、2メートルオーバーしてしまうこともあったけど、5、6メートルのバーディーパットが入ってくれた」。怖がらずパッティングを打つことで、好スコアに繋がった。

合格率3%台の難関プロテストに6度目で合格した苦労人。昨年12月のツアー最終予選会(QT)で14位になり、今季前半戦の出場権を獲得した。暫定とはいえ、3位発進は今季12戦目で最高順位だ。優勝すれば渋野日向子、畑岡奈紗、小祝さくららに続き、1998年度生まれの黄金世代では16人目。1つ年を重ねたが「変わらない。これでもルーキーなので」と笑った

THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe

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