「まちと融合した大学」目指す 早稲田大がキャンパス整備新指針

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早稲田大(東京都新宿区)はこのほど、創立150周年となる2032 年に向けたキャンパスの整備指針「Waseda Campus Master Plan(ワセダ・キャンパス・マスター・プラン)2023」を策定した。地域に開かれた「まちと融合した大学」を目指す、としている。

1997 年策定の旧整備指針では、当時のIT革命などを背景に「歴史継承」と「高機能化」をキーワードに、キャンパスの伝統保持と教育研究空間の床面積増加の両立を掲げた。今回の指針は「成長するキャンパスから、成熟するキャンパスへの転換」を強調。教育研究の質を高める「ウェルネス」、多様な主体が協働し新たな価値を創出する「オープンイノベーション」、省エネ・創エネと脱炭素を実現する「ゼロエミッション」の三つを基軸に掲げる。

門柱や門扉がなく「無門の門」と呼ばれている早稲田大の開かれた精神をさらに発展させ、キャンパスとまちの両方に開かれた豊かな「コモンスペース」を外周部に創出。学生や教職員のほか、地域住民や訪問者にもオープンな環境を提供するとしている。キャンパス周辺に、小中規模の研究施設を展開する革新的な“大学まち”の形成も企図し、「門のない大学」を超えた「まちと融合した大学」像を描いた。詳細は早稲田大ホームページ。

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