「奉曳き安全第一で」 17日から富山県高岡市で伏木曳山祭

お囃子を奉納する上町花山車囃子方=伏木神社

 17、18の両日に富山県高岡市伏木地区で行われる伏木曳山(ひきやま)祭の宵宮祭が16日、高岡市伏木東一宮の伏木神社で開かれ、氏子が祭りが無事に開催されることを祈った。

 同祭は同神社の春季例大祭。拝殿で尾崎定秀宮司が祝詞を奏上し、二番山の上町がお囃子(はやし)を奉納した。同祭実行委員会の針山健史会長や上町花山車囃子方の麦谷敏代表が玉串をささげた。

 尾崎宮司は「安全第一で奉曳(ほうび)き(巡行)を実施し、にぎやかに祭りを行うことで、少しでも伏木の方々の力になってほしい」とあいさつした。麦谷さんは「伏木の人はお囃子を聞けば間違いなく心がうきうきする」と話した。

 17日は神輿渡御(みこしとぎょ)と山車(やま)のライトアップ、18日は奉曳きと山車をぶつけ合う「かっちゃ」が行われる。能登半島地震の液状化被害で見物客用の駐車場や観覧スペースを用意できないため、かっちゃは無観客で実施される。

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