海老名市 共同住宅に「防災チェア」 閉じ込め対策で設置支援 海老名市・座間市・綾瀬市

海老名市は、地震発生時にエレベーターに閉じ込められた際の対策として、飲料水やアルミブランケットなどの非常用品が入った防災チェアの設置を支援している。

これは2018年に起きた大阪北部地震で、人が閉じ込められたケースが相次いだことや市内に分譲マンションや賃貸等共同住宅の増加を受け、エレベーター利用者の安全と安心の確保を目的としたもの。

防災チェアはスチール製で高さ約52cm、重量は9kg。12品目の非常用品を収納しており、救助を待つ間の非常用トイレとしても活用できる機能もある。

同市は事業開始にあたり、防災チェア100台に相当する850万円を当初予算に計上。市が購入後、申請のあったマンション管理組合などへ1台につき3万円で減額譲渡するとしている。

同市は市庁舎や公共施設への設置を進める一方、申請を受け付ている。担当者は「救助までの安心材料として普及を図りたい」と話した。(問)市危機管理課【電話】046・235・4501へ。

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