京東、第1四半期売上高が予想超え 低価格戦略が奏功

Akash Sriram Casey Hall

[16日 ロイター] - 中国電子商取引大手の京東集団(JDドット・コム)が16日発表した第1・四半期決算は、売上高が前年同期比7%増の2600億元で、LSEGがまとめたアナリスト21人の予想平均の2577億2000万ドルを超えた。

低価格志向を強める消費者に対応した値下げや割引クーポン投入を通じて、売り上げを伸ばすことに成功した。

許冉最高経営責任者(CEO)は、雑貨や電子機器、家庭用品、衣料品といった分野の好調さが目立ったと説明。価格競争を進める戦略が利用者の共感を呼び、第1・四半期は大都市よりも中小都市で利用者ベースの伸びが加速したと述べた。

アナリストの間では、低価格戦略が利益率に悪影響を及ぼすとの懸念も出ていたが、單甦最高財務責任者(CFO)はそうした見方を一蹴し、利用者を拡大することと収益力は矛盾する要素ではないと強調した。

非GAAPベースの純利益は3.4%増の89億元、株主帰属の純利益は約14%増の71億3000万元だった。

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